【アドビ】役に立つAdobe AEM資格と勉強方法
【Adobe AEMとは?】
DrupalやWordpress、Sitecore、HubspotなどたくさんのCMSがありますが、Gartnerの発表によると2023年時点でリーダーポジションにあるのはAdobe、Aquia、Sitecoreなどです。中でもアドビでは、デジタルマーケティングを実現し、優れた顧客体験によりビジネスを成功に導く包括的なクラウド基盤として、「Adobe Experience Cloud」という製品群を展開しています。
https://www.magnolia-cms.com/library/analyst-reports/gartner-magic-quadrant-for-digital-experience-platforms.html
・「Webサイト管理(CMS)」+「デジタルアセット管理(DAM)」+「マルチデバイス配信」の統合環境
・デジタルマーケティングに不可欠なコンテンツをカバー
【Adobe AEMの特徴とは?】
1.コンテンツの改修 / 更新が容易
2.企業のブランディング・ガバナンスを効かせやすい
Multi site manager(MSM)によるLive copyと翻訳ツールを組み合わせて多言語展開
3.素材(デジタルアセット)の管理
Adobe assetsを活用することで自動タグづけやバージョン管理、期限の管理なども可能
4.マルチチャネル展開が容易
レスポンシブ対応やアプリ対応、IOT対応などが可能
5,ワークフローが可能
社内の承認フローなどをシステム化して効率化することが可能
・画像の自動タグづけ
サイトで利用する画像をAEMの管理画面にアップして、アセット(部品)として管理。さらにAsobeでは自動で画像を読み取ってタグづけする機能も
・「IoT」の対応
パーソナライズされたエクスペリエンスを実現させるIOTへの対応が可能です。
・パーソナライズ機能
ペルソナごとにページの出しわけを行うことも可能です。
・運用の柔軟性
AEMは、運用者自らがテンプレートを作成することが可能
【Adobeの資格一覧】
Adobeの資格は大きく分けてCreative系のソフトを取り扱う資格である「アドビ認定アソシエイト/プロフェッショナル/インストラクター」と「アドビ認定エキスパート(ACE)」に分かれています。このページでは特にAEMについての資格であるAdobe Experience Manager Developerを対象に説明していきます。
アドビ認定アソシエイト/プロフェッショナル/インストラクター
• Photoshop
• Illustrator
• Premiere Pro
Adobe Experience Manager Developer
Adobe Experience Manager Developerは、クライアントがアドビソリューションの価値を最適化できるよう支援する知識と経験があることを証明する資格です。 (受験者の目安としてはAEM開発経験1年以上の開発者としているようです。)
• 問題数:50
• 試験時間:90 分
• 複数選択形式
• 使用言語:英語、日本語
• 実施方法:オンライン試験(カメラが必要)またはテストセンター試験
• 合格基準:すべてのアドビ試験は、300 ~ 700 点の間で採点されます。各試験の合格点は 550 点です。
【Adobe AEMの資格取得の流れと学習サイトまとめ】
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STEP.01
- AEMについて知る、対象ユーザーと経験を確認
- • Java 開発者
• CMS の経験がある開発者
• AEM の経験がある開発者
• REST アーキテクチャの基本を理解している開発者
• AEM への移行を検討しているフロントエンドのスキルを持つ開発者
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STEP.02
- トレーニングを受講
- • 推奨トレーニング:
• AEM Sites ユーザーコース
• AEM Sites インフラコース
• AEM Sites 開発コース
• AEM Sites マルチサイトコース
• AEM Sites バックエンド開発コース
• AEM Assets カスタマイズコース 追加教材:
• AEM Sites 実装ガイド
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STEP.03
- AEMの実装経験を積む
- Adobe ID を使用して Solution Partner Portal にログインしトレーニングを受けながら経験を積む
【Adobe AEMで具体的にページを作成する】
ログインすると最初にナビゲーションパネルが表示されます。
左側のメニューには下記の2種類のアイコンが並んでいます。
・ナビゲーション(コンパスアイコン)
・ツール(ハンマーアイコン)
ナビゲーション(コンパスアイコン)のメニューでよく使うのはSitesとAssetsです。
項目 | 内容 |
---|---|
Sites | Webサイトの作成、表示、管理を行います。 これらのコンソールを通じて、Web サイトページの作成、編集、コピー、移動および削除、ワークフローの開始、ページの公開をおこなうことができます。 |
Assets | 画像、ビデオ、ドキュメント、オーディオファイルなどのデジタルアセットを読み込んで、それらを管理できます。これにより、これらのアセットは、同じAEMインスタンス上で実行されているすべてのサイトで使用できます。 |
エクスペリエンスフラグメント | エクスペリエンスフラグメントはコンポーネントなどの要素を束ねる働きをして、複数のチャネルをまたいで再利用でき、繰り返しコピー&ペーストする手間を省きます。 |
プロジェクト | プロジェクトは仮想ダッシュボードです。 チームを結成し、チームに対してリソース、ワークフローおよびタスクへのアクセスを提供できるので、チームメンバーは共通の目標に向かって作業できます。 |
ツール(ハンマーアイコン)では「general>CRX」へアクセスすることで実ファイルを確認することが可能です。
その他「general>Tagging」、「general>Template」などもこちらの階層から確認できるので覚えておくと良いでしょう。
その他AEMのチュートリアル動画はこちらのページにあります。
【まとめ】
AEMは大規模サイトや大手企業で導入されることが多く、需要も高いため開発者の求人を調べると日本国内でも年収1000万円以上の案件が出てきます。今後もデジタルエクスペリエンス全体を支えるCMSとしてはDrupalとAEMの2強状態が続くと考えられるため、AEMのスキルを持ったエンジニアやPMは今後も需要が高いのではないでしょうか。デジタル業界で働く方はこの機会にAEMの勉強を始めて見るのはいかがですか?
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