【アクイア】役に立つAquia(Drupal)資格と勉強方法

【アクイア】役に立つAquia(Drupal)資格と勉強方法

【Aquia(Drupal)とは?】

Acquia(アクイア)は、オープンソースで開発が進められているCMS「Drupal」をベースに、グローバルレベルのWebサイトの構築・運用からコンテンツ管理、Webマーケティングまで対応できるクラウドサービスです。歴史的にはオープンソースとして普及したDrupalのホスティングおよびサポートを専門で行う企業は存在しなかったため、アクイアはそのニーズを引き受ける形で2007年にビジネスを開始しました。ちなみにアクイア(Acquia)は 2018 年末に日本法人を設立し、日本市場への本格的な参入を発表しました。
ガートナーやフォレスターは、2014 年からアクイアをウェブ CMS やデジタル・エクスペリエンス・プラットフォームのリーダーとして評価しています。

【Aquia(Drupal)の特徴とは?】

Aquia(Drupal)の特徴として開発支援、コンテンツ管理からマーケティングまで幅広いプロダクトをカバーして様々な状況に対応できる点が挙げられます。当初はコンテンツマネージメント用ツールにのみフォーカスを当てていたものの、デジタルエクスペリエンス全般にシフトしてきた背景があります。

2007 年創業時(左)と、次の 10 年の戦略(右)の図。ドリーズ・バイテルトのブログポスト(2017 年 10 月公開)より転載:https://dri.es/the-evolution-of-acquia-product-strategy

Aquia(Drupal)がなぜ選ばれるのか?

主にレスポンスの速さ、セキュリティの高さ、多言語対応、拡張性の高さ、権限設定の柔軟さなどが選ばれる理由になることが多いようです。

Aquia(Drupal)が優れているポイント

・Drupalアプリケーションの運用に最適化され、厳格なグローバルスタンダードに準拠したPaaSであるCloud Platform
・カスタムコードによる不具合も含め、Drupal サイトのあらゆる問題に対応できるサポートをAquiaが提供
全文検索や多言語機能、承認ワークフローなど標準機能が豊富でモジュールによる拡張性も高い
・Site Studioを使ってローコードでリッチなコンテンツ作成とブランドガバナンスを可能に
・Site Factoryを使ってDrupalサイトの迅速な量産を可能とし、同時に複数のサイトの一括運用・管理を簡便化
・ダウンロードせずともサイト上のPDFデータなどを閲覧できるプレビュー機能
カスタムコンテンツタイプで店舗情報を登録したり、ビューズ機能(GUI上でSQLを書かずにデータ呼び出しが出来る機能)でデータを整形して呼び出したり、カスタムブロック(ブロックごとに表示内容をカスタマイズしてログイン状態などで出しわけが可能)を配置したり、タクソノミー機能で複数のタグ絞り込みすることが可能
・Metaタグの管理・OGPタグの管理・XMLSitemap生成・パンくずリスト表示・リンク切れチェック・リダイレクト設定などSEO対策も標準装備
・Wordpressのアップデート頻度が40日であるのに対し、Drupalのアップデート頻度は30日

その他公式の動画でも紹介されています。

【Aquia(Drupal)の資格一覧】

Aquia(Drupal)の資格については2023年現在、下記のように記載があります。
・18種類の試験
・9,453の資格保有数
・675名の専門家
世界では多くの資格保有者がいますが日本ではまだまだ少ないのが現状のようです。

アクイア認定サイトビルダー

アクイア認定サイトビルダーは、コアモジュールおよび拡張モジュールを使用してDrupalサイトを構築するプロフェッショナル向けの資格です。

アクイア認定デベロッパー

アクイア認定デベロッパーは、基本的なウェブ概念、サイト構築、フロントエンド開発(テーマ作成)およびバックエンド開発(コーディング)の分野において、Drupal開発者としてのスキルおよび知識の検証を目的としています。

アクイア認定フロントエンドスペシャリスト

アクイア認定フロントエンドスペシャリストは、フロントエンド開発(テーマ作成)の分野におけるDrupal開発者のスキルおよび知識の検証を目的としています。

アクイア認定バックエンドスペシャリスト

アクイア認定バックエンドスペシャリストは、バックエンド開発(コーディング)の分野におけるDrupal開発者のスキルおよび知識の検証を目的としています。

公式ページにAquia(Drupal)の資格一覧が掲載されています。

Aquia(Drupal)の試験概要はこちら。

【Aquia(Drupal)の資格取得の流れと学習サイトまとめ】

Aquia(Drupal)の資格取得の流れと学習サイトについて下記にまとめています。以前は学習サイトが英語しかなかったり、まとまった講座がなく苦労したものですが、最近アクイア日本法人も資格の普及に力を入れているため、かなり学習しやすくなったかと思います。

アクイア認定デベロッパー、アクイア認定フロントエンドスペシャリスト、アクイア認定バックエンドスペシャリストの3つの試験に合格すると自動的に Triple Certified Drupal Expert に認定され、高度なDrupalの専門知識を証明されます。

また、2022年から受講方法が変わっているので、Aquia資格の受験方法の記事を確認しておくことをお勧めします。

【デモサイトを作ってみる】

オフィスの近くのレストランをみんなでシェアできるサイト「サランチ
Drupal9とCSSフレームワークのBootstrapを活用して構築。

Bootstrapの特徴

BootstrapはWebフレームワークとして世界的に人気があります。Web制作に必要なボタンやフォームなどがテンプレートとして用意されているため、簡単にデザインの整ったWebサイトを作成できます。また、非常に知名度の高いフレームワークであるため、情報を得やすく、初心者でも学びやすいフレームワークだと言えるでしょう。

【まとめ】

CMSの領域でのリーダーポジションを確立しているAquia(Drupal)ですが、2021年にはデジタル資産管理(DAM)および製品情報管理(PIM)ソリューションのリーダーとして知られるWiden社の買収するなどwebのCRM全体を一貫して構築できる体制をより進めています。CMSだけではなくデジタルを通した顧客体験全体についてのプラットフォームを提供し、顧客に最適な体験を提供するためのプラットフォームとしてAcquia Marketing CloudとAcquia Drupal Cloudを搭載したAcquia Open Digital Experience Platform(DXP)の提供も始まっています。

また、日本国内での資格取得者数も2020年9月には100名、2023年4月には200名を突破し、今後日本国内での知名度やシェアも伸びていくことが予測されます。Web業界で働いている方や今後働きたいと考えている方はこの機会に是非学習して見るのはいかがでしょうか?

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